みなさんは焼肉と聞いたとき、何の肉を思い浮かべますか?
多くの人は牛肉や豚肉を想像するのではないでしょうか。
ところが松阪市で焼肉というと、有名な松阪牛ではなく鶏の焼肉を思い浮かべる人が少なくありません。
その理由は、松阪では鶏を焼肉で食べる文化『鶏焼き肉』が浸透しており、市民の間でとても好まれているからなんです。
松阪といえば松阪牛が全国的にも有名ですよね。
実際、松阪市内には松阪牛の精肉店だけでなく、焼肉やステーキなどを提供しているお店が何軒もあります。
ではなぜ牛だけでなく鶏の焼肉が松阪で浸透しているのでしょうか?
松阪の鶏焼き肉がうまれた背景としては
昭和の時代、松阪市には卵を産む鶏を飼っている農家が多く、いつからか卵を産まなくなった鶏の肉を、味噌ダレに絡めて網の上で焼く習慣ができました。
やがてそれを「鶏焼き肉」として提供する店が増えたことが、松阪の鶏焼き肉文化の始まりといわれています。